第2創業期③ 〜ぶちくさらぁめん明神店〜

二〇一四年!ぶちくさらぁめんは、ついに懲りもせずまた郊外に店を出す計画が持ち上がる。

たまたま声がかかった物件は、二百坪位あったろうか💦駐車場数十台。元ラーメン屋の跡地という事で居抜き物件=初期投資が低い…が今まで経験したことのない高額な家賃!

好立地だろうが流石に躊躇した。

コレでコケたらヤヴァい事くらい誰だってわかる。契約内容も何だかんだ複雑だったが、ここを逃すとすぐ他社にとられてしまうのは明白。

さぁどうする?

ぶちくさラーメンは次の展開を模索していたし、当時はやるしかないと自分に言い聞かせた。

まぁここまで話せば結果は予想通り。過去最高に大失敗(ToT)/~~~

 

今思えば商売を本当になめてかかっている。同じ轍を踏まないのが学び?成長?なのだろうが、性懲りもなく目の前の人参に釣られて出店してしまったってわけ。

出店から退店まで、たった「半年」だった。

 

もぅ、ココまで来れば撤退の決断も早いのなんのって(笑)

「あ…これ駄目だわ、辞めよう」ってさ。

 

経営者ってのは、すぐ調子に乗る。そして、まるで皆んなの意志であるかの如く大義名分をアレコレ上乗せして出店まで漕ぎ着ける。やりたいのは経営者だけ!ってオチ。

 

北川先生に、「まんじゅうの数を増やすのではなく、中身のアンコを増やせ」と、何年も教わってきた筈なのに…。

 

お店をするのは簡単だ。けれど、続けるのは難しい。拡大よりも充実を…。

 

撤退すると、お店でせっかく出会った仲間も辞めてしまうケースが多い。残念ではあるが、過去には戻れない。代わりに目先の損得に右往左往した時代はコレで終結した。

 

以来ぶちくさらぁめんは出店をしていない。なので退店もない。

ぶちくさの経営は撤退の早さも功を奏し一年くらいで何とか元通りになった。

 

経営の「経」とは仏の道を指すという…。

企業が人間として良き道を営んでゆく。それが真の「企業経営」であろう。

商売とは長期的な視点から成っているとつくづく思う。

 

コレを期に潮目が変わる予感。

尾道での出店が続く…