成長期④ ~拾園ポッポ~

この頃、各店舗も人財に困る事がなかったように記憶しているが、相変わらず「毎年一店舗の出店」

をモチベーションにしていた僕は、福山に出店を決めた。

はじめに言っておくが正に動機は不純💦

 

専務ケンゴと話してた記憶は、もっと出店しやすい業態ができないか?例えばFC展開出来ないか?つまり…「楽して稼げないか?」と話してた気がしてる。

 

そんなこんなで目をつけた物件は、福山二号線沿いにある四階建てのビル。

一階は居抜き物件。カウンターだけで二十五名程のお客様が座れる福山で一番長いカウンターを再利用。二階は銭湯をコンセプトにした店づくりで個室を設置。

 

人財に頼らなくても今後展開しやすそうという理由で「焼肉酒場」業態に決める。

店名は尾道フェリーが通称「一円ポッポ」と親しまれていることから「拾園ポッポ」と名付けた。

これで、あかぼし+隠れ家を一店舗とカウントすると六店舗目となった。

 

…が、結果を先に話しておく。

この拾園ポッポ…四年そこらで閉店してしまった💦

理由は上記に書いたとおり。

こんな動機で長く続く!?そんな商売は甘くない。

 

とは言え、凄く惜しい事したなぁ…という気持ちが強い。

(今でも存在していたら!?)

間違いなくカッコイイ店だったに違いない。

一階はステーキ屋の居抜き物件だっただけに、レトロ感満載の当時の雰囲気を随分残してた訳。

二十五名ものお客様がカウンターで満席!

なんて姿を想像したらワクワクするじゃろ?実際そうなってたし。

結局は、お金お金じゃなく、

古き良きを残し真にお客様に喜んで頂きたい!

と、力量以上の事をせず一階だけでお店を開店していれば、今も存在していたかもしれないな。

 

一つ思い出を語ろう。

四月一日のエイプリルフールの前日に

「お店を閉店する!」と嘘をつき同業の仲間たちを集め宴会をしたこと。

「宴会終わりに発表があります」

などと言い、二十四時を過ぎて

「今日はエイプリルフールでーす!閉店は嘘ですよー」なんてたわ言を言って、ひどく叱られたこと。

よぅあんなことやったもんだ💦