成熟期② ~たまがんぞう~

二〇〇七年…そぅ今から丁度十年前。この年はいろいろあった。ぶちくさらぁめん神辺店をオープン。松永の924を閉店。

 

丁度お店も十店舗ぐらいになってイケイケドンドンの雰囲気はあるが、次はどこに出店するか?業態は?悩んでいた時期でもあったな。

 

そこで目をつけたのが東尾道。たまたまみつけたプレハブ小屋の空き店舗に居酒屋を出そうということで途中まで計画を進めていたがあまりの家賃の高さに途中断念…。コレが功を奏した。

 

代わりに尾道市内に物件を探していたところ見つけたのが今のたまがんぞうの物件だからだ。

 

とはいえ一階から四階まで合わせると百坪もの大型物件。(本当にそんな需要はあるのか?)

百坪と言えば坪五十万としても五千万を超える大きな投資となる。

 

悩みながらも、その決め手は家賃の安さと海が望める好立地にあった。

これまで十年間事務所を持たず何とかしのいでいたわけだがココを本社にしよう!ココならいつも人の気配が感じられる。孤独な事務所なら無くてもいい。

 

デザイナーとの話し合いの末一階を事務所に、二〜四階を居酒屋にすることに決めた。

普通であれば入りやすい一階を居酒屋にするだろう…が、出路さん率いるヒューマンフォーラムに憧れて一階事務所の一部を本屋にする事に決めた。全然売れなかったがΣ(゚д゚lll)

 

上のフロアの景色はなんせお金では買えない。

四階からの眺めを是非お客様にみてもらいたい!

 

散々デザイナーともすったもんだして予定より二週間程遅れたオープンとなった。

ココで最大の問題が…

 

全国の仲間達に十店舗にして初めてのレセプションなる案内を出してしまったのだ。

オープン予定日…博多や愛知からも仲間が駆け付けてくれたが、ブルーシートが悲しそうに風で揺れる工事現場しかお見せすることしか出来なかったというオチ💦

 

皆さんには散々迷惑を掛けたが、今年たまがんぞうは十周年を迎え会社を牽引する稼ぎ頭となっている。

これだけの大型店舗をずっと引っ張って行くのは根気がいる。メンバーも多い。考える事も増える。

小さなお店でチカラを発揮する者もいる。もちろん逆も…。

川野店長だったからこそ今があるのではないか?

 

十年経ってまた一皮剥けた気がする元気店。

まだまだ進化するだろう…楽しみだ。