前回の「鳥徳」まで、第二創業期…だか第二成長期?だか、よーわからんので、今回は勝手に「創造期」と名付けてみた。
何故ならこの「yamaneko mill/こめどこ食堂」+「プリン工場」…の同時オープンは会社にとっても、地域にとってもとても意味のある出店だと確信していたからだ。
先ずこの物件について。
過去閉店したお店も合わせると20店舗程の出店に携わってきたが、過去最高に建物が老朽化していた物件だった。
…にも関わらず何故?この物件にこだわって出店したかというと、「おやつとやまねこ」の存在があった。
「おやつ」は四坪足らずのお店でめちゃめちゃ繁盛しているにもかかわらず、この店舗半分の場所(二坪‼️)でプリンを作っており厨房は熱地獄💦
働く環境としては最悪の状況にも関わらず数年もコレを続けていた中で、店長キムね〜と「近くでないと意味ないけ、絶対に店の側に工場を作ろう!」と、約束をし続けた最中に現れた理想の物件。
駅近でありおやつ側のこの物件は「プリン工場」としてどうしても抑えたかったのが一番の出店理由だった。
結果的にお借りすることができプリン工場を一階約半分。残り半分はプリンも食べれるようなカフェにしたい!二階は食にこだわった…食堂…的な飲食店で!それが僕の理想のスタイルだった。
結果的に二階は「こめどこ食堂」としてオープン。
尾道水道を眺めながら食事のできる最高の場所。
コンセプトは「健康」を意識して決めた。食は人を良くすると書くが、今迄の居酒屋とは違った角度でお客様に街にはない食の提案をしたかった。
決めたコンセプトは「お米と発酵」
こりゃ初め苦戦すると思った…が…実際、軌道に乗るまで多くの時間を費やしたナァ(笑)
そんな中、一階の店舗でも問題が起きた。
建築的な問題で店内で飲食をしてはいけないという御達しを受け、あれこれ打開策を練ったが八方塞がり。
結果的に「テイクアウト専門店」にしなければならない事態に陥った。
コーヒーとプリンを含めたお菓子の販売と二階で扱う調味料や雑貨などの販売を始めたが中々軌道に乗せるのは難しい。
直ぐに繁盛店となり得ないお店の場合、仲間のモチベーションを維持するのは根気がいる。いや、自分自身のモチベーションも然りだ。
その間に長年一緒に働く仲間が離れる事もあった。
振り返れば利益が上がらない現状に焦っていた弱き自分がそうさせたんだろう。
「食と健康」の両輪で飲食店を通じ、成果を出してゆくことは本当に時間が要る。自分でも体感したから間違いない。
それでも今思う事は、この一年くらいで随分とお客様の層も変化してきた。
特に外国人客の増加は著しい。
売上も安定し、働くスタッフからも(間違ってなかった)というような手ごたえと自信が伝わってくる。
だから、創造期なのだと言いたい。
我々地域に「新しい食文化」を創ってゆく…それくらいに思っているお店なのだ。
もちろん課題も満載だ。
けれど、100%意味があり、やり甲斐のある挑戦だと感じている。
時代を見据えた店舗!とでも言っておこうか?
…偉そうにこぅ書きなぐりながら、この先十年を見据えた時、この二店舗が素晴らしき価値となってお客様に喜びを与える…コレは間違いないでしょう。