成長期③ ~いっとく法人化・あかぼしかくれ家~

2002年いっとくを法人化することに決めた。なぜ法人化?覚えてないのはなんでだろ。

ばくだん酒場は相変わらず忙しかったが、あかぼしオープン当初からの目標だった裏の二階建ての家を「隠れ家」としてオープンしようと決めた。

そもそも裏はずっと空き家物件で、不動産屋さんが貸家として看板を掲げていたために、借りたいとしょっちゅう見学に来る人がいる。中には外国人が数人でシェアハウスにしたいとかなんとかで見にきたり…。

その度に(借りられたらいつオープン出来るかわからんし…借りんでくれ〜借りんでくれ〜)と戦々恐々としてた日々だった()

オープン当初から、この裏を隠れ家的なお店にしたかった俺とケンゴ(専務)は、やりたい事が先延ばしになる!ということで、結局ケンゴ一家と…ラブラドールレトリバーとで裏に住む事を決断してくれてたんだった。

つまりは「身体を張って物件を守る!」それくらいの意気込みだったんかな^o^

出店を決めてしまえばどんどん話は進み、広島のデザイン会社にお願いして、松永にはなかったお店をつくり上げることができたと自負している。

あかぼしの横から路地を抜け…京都で見たことある感じにしよう。隣のビルとの境は竹を編み込んで目隠しを!と、三階建て以上はある高さまで計画したのだが、予算の都合上自分達でする事となり、ど素人が日々命綱をつけての編み込み作業は、後にも先にも二度とないであろうデンジャラスで良き思い出だ。

その後「宮澤ママ」が入店してくれたのはこの後くらいかな?お客としてあかぼしに来店しては、

「もっと料理をちゃんとしなさい」「こういう接客の方がいい」と、お節介をやいてくれた。

結局彼女からの直談判で働く事になってね。

「松永で一番の繁盛店で働きたい」が動機だったらしい。

裏にかくれ家をつくったお陰で、表は煙でモクモクと大衆的に!裏は個室で接待使いもイケます!と、団体様の受け入れなどの幅も広がった様に思う。

それにしてもあかぼしは輝かしい思い出しかない。

いっとく全店舗の忘年会はいつもあかぼし集合だったし、各店のこじんまりとした余興も腹を抱えて笑ったな。

お店はいつもお客様で溢れていたし、松永に新しい風を吹き込んだぞ!という自信もあった。

ホントに沢山のお客様に頭を下げてはいたが、お客様から感謝され頭を下げされる事の方が多かったイメージがある。

そんな地域一番店が「あかぼし」と「あかぼしかくれ家」だったって。